農業日記2019年えごまの栽培がスタート2019/06/21 昨年からこの農業日記でご紹介を続けてきました、紅花食品初の「国産えごま油」、皆さまお手に取っていただけたでしょうか。おかげさまでご好評いただき、あっという間に完売となってしまいましたので、残念ながらご購入いただけなかった方もいらっしゃるかもしれません。 でも、ご安心ください。今年もえごまの栽培がスタートいたしました。えごま達がどんな風に育っていくのか、再び追いかけてまいります。農業日記2年目に突入です。 ―農場の様子―今年えごまの栽培を行うのは、昨年同様、茨城県阿見町にある契約農家さんにお願いしています。αリノレン酸が多く含まれた質の良いえごまを栽培してくださいますので、今からとても楽しみです。トータルの作付面積はなんと昨年の2倍以上を予定しています。穏やかで緑豊かな阿見町にあるこの広い畑で、これから荏胡麻が育っていきます。 ―種まき―種まきには、畑に直接えごまの種をまく方法(直播)と、小さなポットに種を植え、苗を作ってそれを畑に植える方法があります。今年のえごまは、直接まいていく方法で行います。去年の栽培で、直播でもえごまが十分育つことが分かっており、苗を育てる時間と労力を減らすことで、畑の面積を広くすることができます。また、種まき用の機械を使って少し過密気味に植える作戦も、去年、台風などで強い風が吹いた時に、えごまが倒れにくかったという経験が活かされています。 6月初め、こうして植えられた種から、小さな芽が出ました。国産えごま油への第一歩です。 今回使用したえごまの種は、黒種の品種になります。えごまには白種と黒種の2種類があり、色の違いだけでなく、成分や味わい、含油量などが異なります。黒種は白種よりも粒のサイズが小さく、外皮も柔らかい為、扱いが非常に難しくなります。しかし、その種からは濃厚な味わいの油を採ることができる、大変貴重な品種なのです。 ―さいごに―いよいよ始まった2019年のえごま栽培です。 近年、地球温暖化の影響で異常気象が増えており、変動の大きな気温や雨量、強風の被害などが心配されますが、農家の方もそれに負けない様々な工夫を凝らし、大切にえごま育てて頂いております。秋にたくさんのえごまが収穫できるように、また1年見守っていただけると嬉しいです。 農場レポーター 開発企画室 片吉 |